「my body, my choice」ジョセフ・エサティエさんをゲストに
2022年6月26日の収録ではジョセフ・エサティエさんをゲストに語り合いました。てにておラジオの放送は、7月12日(火曜日)は朝7時、7月15日(金曜日)は朝7時と夜8時、7月16日(土曜日)は朝の9時、7月17日(日曜日)は午後1時から始まる1時間です。ジョセフ・エサティエさんと話し合った番組は、後半の30分間です。最初に、my body my choiceを話題にします、その後、音楽を挟んで後半に、戦争と女性をテーマに話し合います。今回は、試みに、英語で聞く人にも日本語で聞く人にも伝わるように、お互いに補い合いながら番組を作りました。
テーマその1「my choice my body」収録された一部をご紹介します。
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本日、最初のテーマはなんですか?
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The principle of my body, my choice.
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My bodyは、私の体、my choiceは私の選択。つまり、自分の体のことは自分が決める権利がある、と言う意味でしょうか?
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Yes, that's right
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My body, my choice自分の体のことは自分が決める権利があるという、この言葉は、principle、つまり、何より大事な原則として特に女性たちは心に留めておくのがいい言葉だと思います。自分がどうしようか、選択するときに、人生においてとても大事な選択をする時に、周りの人たち、親戚や世間から色々意見を言われると思いますが、大丈夫、自分で決めていいのだよ。あなたが自分の気持ちに正直に、一番望む道を進めばいいのだよと励ましてくれる言葉です。
リプロダクティブ・ヘルス・ライツ、
女性が妊娠した時に、出産するのか中絶するのか、決めるのはその人自身だというprinciple何より大事な原則だね。
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Pregnancy.
Yes, to have the baby or not? It’s you, the woman, who decides. Your body, your choice.
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リプロダクティブ・ヘルス・ライツについて話す前提として今、国際的には中絶の方法が随分と大きく変わってきていることをここでシェアしたいと思います.WHOが中絶薬を推奨しているのです。そのために既に世界中に広がっています。日本では今でもかたくなに掻爬手術に頼っています。ここは女性の体を守るために、幅広く考える条件ができているので、そういうものを望む女性の声をもっと柔軟に聞いてほしいと思います。 my body, my choice.自己決定権が尊重される社会になるといいですね。
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Abortion methods have changed greatly around the world. The W.H.O. recommends abortion pills, and they are often used, but doctors in Japan continue to rely on curettage (kyur a TAJ). In order to protect the health of women, we need more flexibility in listening to the voices of women, that is, “my body, my choice” so that the right to self-determination is respected. Says Yoko.
In the U.S., however, something unbelievable is happening. Almost 50 years ago, the Supreme Court ruled that women had the right to choose an abortion, early in the pregnancy. But now, after President Trump's Supreme Court choices, it is possible that men will control women’s bodies, and women will not have a choice.
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アメリカでは妊娠初期の中絶が50年ほど前に最高裁判例によって合法化されました。ところが、トランプ大統領の選んだ最高裁判事が多数派になった結果、自分で決める権利を女から奪い、男性が女性の体をコントロールすることができるようになったというのです。どういうことですか。
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When men control women’s bodies, women have less power and men have more power. And in a country where there are no abortions, there are lots of poor children and lots of workers, who will do any kind of work for little money. Company presidents and all rich people want cheap workers. No abortions means more money and more power for rich men like Donald Trump.
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ジョセフさんの言葉です。男が女の体を支配すると、男の力が強くなり、女はさらに立場が弱くなる。中絶が認められていない国には、貧しい子供がたくさんいる。わずかな賃金のためにどんな仕事でもする労働者がたくさんいる。会社経営者やお金持ちは、安く働く労働者が欲しい。中絶を認めないことでドナルド・トランプのようなお金持ちは、より金持ちになり、より大きな権力を持つことになる。
そうですね。受精卵は人であるか、胎児は人間であるかという議論が、果てしなく続いていますが、実際にはこれは社会の不平等の問題なのだと、改めて思います。女性に選択肢があることで前向きに力強く生きていける力を女性に与えるものだと思います。
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There is an endless debate about whether a fertilized egg is a person. However the point is not there but really we are talking about social inequality here, and a woman should have a chance at a full life. In Yoko’s view.
One: A woman suffers much pain when having a baby, pain that men do not suffer. Two: Our societies demand too much from young mothers and fathers. They need help. Three: Men hardly participate in the day-to-day work of raising, teaching, healing, and supporting children. We must protect young women’s right to a happy, full life—their dreams.
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ジョセフさんのメッセージ。第一に、産むこと自体が大変なことです。男にはわからない痛みでしょう?
第二に、この社会は、若いパパやママに負担を強いています。もっと援助が必要です。
第三に、毎日の子育てにしっかり関わる男性が少ないです。母たちの幸せな生き方、自分らしい生き方がしたいという女性たちの人生をみんなで守りましょう。
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American people, especially women, are now struggling to protect women’s rights.
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アメリカでは、女性たちが中心となって、いよいよ戦いを始めました。女性の自己決定権を奪う法律を合憲だと勝手に決められてなるものかと、反撃の狼煙をあげています。注目していきたいですね。
日本では、優生保護法という法律のもと、本人に何の了承もなく事実を隠して中絶手術や断種手術をしてきた歴史があり、被害者がいます。My body my choice この言葉は、何回でも繰り返して、心に留めておきたい。
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Yes, Sumiko, Japan’s eugenics laws, even in postwar Japan, violated the right of women to have a baby. As you say, the words “my body, my choice” must constantly be repeated.
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ではここで、一旦休憩して後半は、音楽の後でお送りします。前半の今日の一曲は何ですか?
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Now it’s time for a break. More talk will continue after the music. The music is in English, so please introduce it in Japanese.
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今日の一曲はジョセフさんの選曲です。アメリカ社会では男性の憧れはブロンドの女性だそうですが、four non blonds「四人のブロンドではない女たち」という名前のグループで、曲名は「えーなんでこんなことになっちゃっているの?」フェミニストの革命を祈る歌です。
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“What’s up”,by 4 Non Blonds