塚原久美『日本の中絶』世界標準から大きく取り残された日本の現在地

2022年、ちくま新書// ここに記録すべきは、世界の中絶技術の変遷だろう。塚原久美さんの「中絶手術の歴史」は一読に値する。 19世紀後半に、第一次中絶革命があったと、認識する。19世紀後半には、医療技術の発達によって、 […]

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フランス人が国葬してパンテオンに埋葬した女性政治家シモーヌ・ヴェーユ

フランス人が国葬したシモーヌ・ヴェーユは、避妊も中絶も許さなかった社会で中絶を合法化することに大きく貢献した。中絶を合法にしたこの法律はヴェイユ法と呼ばれている。 『シモーヌ・ヴェーユ回想録・・20世紀フランス、欧州と運 […]

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私は人を差別なんてしない!ですか? でも、実は、生まれながらに高貴な方がいるのだと認める私の心にこそ差別の心があるのだと教える

住井すゑ『橋のない川』全6巻+第7巻(新潮文庫、新潮社)読み終えました。 住井すゑさんがこの作品を発表していた頃、私は同時代を生きていたから、作品名は知っていたが、今まで読まずにきた。映画もあったらしいが、見逃してきた。 […]

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ウクライナor ロシア:どちらが正義か?の問いそのものを問うフェミニズムの視点について教えられた。

『現代思想』6月号臨時増刊号(青土者2022年)で高柳聡子さん(ロシア文学研究者・翻訳者)がロシアのフェミニストの活動を紹介「フェミニストはなぜ戦争と戦うのか」さらにアジア女性資料センターの機関紙F/visions, N […]

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スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』(三浦みどり(訳)岩波現代文庫)

学生だった頃、仲良しの友達に「9条っていいね」と言ったら、向き直って、彼は、「君はベトナム人民に武器を捨てろというのか」と問い返した。50年前のことだ。 今、本屋さんの入り口に『同志少女よ、敵を撃て』が山と積まれている。 […]

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ダグラス・ラミス「ラディカルな日本国憲法」

「憲法は国民の手中に置かれた武器である。この武器で民主主義を樹立することは可能である。その実現は今後に残されている。」ダグラス・ラミス『ラディカルな日本国憲法』株式会社晶文社、1987年 権力奪取としての憲法  日本国憲 […]

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